テレビを見ながらでも本を読みながらでも勝手に筋肉を動かしてくれるEMS。高いものから安いものまで数多くの種類があるため、どれを買ったら良いか迷ってしまうことも。
今回はその中でもお手頃価格のEMSを選ぶ際の重要ポイントをご紹介します。
EMS
EMSをざっくり説明すると『電気信号を直接筋肉に伝えることで、意思とは関係なく筋肉の収縮運動を促す装置』のこと。要するに勝手に筋トレしてくれるマシーン。
数万円近い高級品から数千円の怪しいものまで、数多くの種類があります。
安いEMSってどうなの?
ネットショッピングサイトで探すと『パッド付きで2000円程度』といった安価なEMSはたくさん見つかります。
身体に影響を及ぼす機器ですので、有名メーカーで信頼性のあるものを選ぶことが良いのは言うまでもありませんが、安価だから全て危険かと言えばそうではない。
中には非常にコストパフォーマンスに優れたEMSもゴロゴロあるのです。
私はまだ世間であまりEMSが知られていなかった20年以上前から大の”EMS好き”で、数々の「安価EMS」を試してきました。その経験も踏まえて『安いEMSを選ぶポイント』をご紹介します。
電池式ではなく充電式を
一昔前まで、家庭用EMSは高級品も含めてほぼ全てが『電池式』でした。
しかし充電池の性能が向上してきたことにより、現在は充電式のEMSが出回ってきています。
とはいえ安価なEMSは古い製品が多く、いまだに電池式が主流。
しかし選ぶならば絶対に充電式です。
電池式がフルパワーを発揮できる期間はそれほど長くなく、新品電池に交換してからしばしの間だけ。すぐに「スイッチを入れた直後は効いていたのに、10分経過する頃には弱く感じる…」ということも。
旧式の電池タイプに比べて充電式は価格が高くなりますが、将来的な電池代を考えれば十分すぎるほど元はとれます。
充電式のデメリットとして『使いたい時にすぐに使えない』などと言われたりしますが、ほぼ全ての充電式EMSには残量表示があるので減ってきたら充電しておけば良いだけの話です。
シングルではなくダブル
まず第一に、非常に多く出回っている『コントローラー裏面に金属製ホックが2個付いていて、パッドに直接取り付けるタイプ』はオススメしません。
このタイプは大きな腹筋用ジェルパッドや腕用のパッドであれば互換性があるものの、コードタイプ用の単独パッドを使用する事ができません。しかし逆に、コード式であればウエストパッドや腕用のパッドにも使用できるのです。
(後ほど写真付きで説明)
お勧めするのは
コードタイプで、出力が2つついているもの
写真左は電池式でシングルタイプのEMS。右は充電式でダブルタイプのEMS。
出力が2つ、というのは本体にコードが2本接続できて、その先がそれぞれ2つに分かれている(合計4枚のパッドがつく)ということ。本体に1本だけで、その先が2つになっているという意味ではありません(パッドが2枚しかつけられない)。
なおレアなタイプですが『1本のコードから4つに分岐している』という製品もあります。
(このコードをダブルタイプに使用すると、合計8枚のパッドを使用可能(笑))
さきほどのウエストパッドや腕用パッドも含め、パッドを取り付ける金属部分は、格安EMSであればほぼ全ての製品で共通(一部、有名メーカーの高価な製品を除く)となっており、古くなったら買い替えも簡単。
そしてコードタイプは…
このように大型の腹筋用パッドや腕用パッドにも取り付ける事ができます。つまり一体型製品の交換用パッドだけを購入して使用も可能。
一体型に比べてコードが邪魔になるというデメリットはありますが、分離型のパッドも使えるというのはそれを補って余りあるメリットになります。
まとめ・オススメ格安EMS
安値のEMSを選ぶうえでのオススメポイントをまとめると、
- 電池式ではなくUSB充電式
- コードタイプで端子が4つ以上のタイプ
の2点。これだけです。
その条件を満たすならば、あとは予算次第。
そして個人的にオススメの使用方法は
『コードタイプの本体に、一体型腹筋タイプの交換用パッドだけを購入して使う』というもの。
この手の交換用パッドは安いものを探せば2~3枚セット1000円程度で購入できますので、定期的に交換してもお財布に優しい。
端子4つ以上の本体を選べば『両腕同時』も可能ですし、腹部正面(シックスパック)用パッドで小型タイプのものを『左右1枚づつ脇腹に貼る』という使い方もでき、一気に鍛え上げることができます。
なお『EMSは効果がない』という方もいますが、使用歴20年以上の人間として断言いたします。
根気よく適切に使用すればEMSはかなり効果があります
1ヵ所10~15分で腕~腹~脚~と数ヵ所をぐるっと1回づつ。これを週5ペース程度で続ければ、1~2ヵ月で効果を感じるはずです。
もちろん過剰な連続使用や、胸回りや心臓付近の使用は危険ですので絶対にやってはいけません。
正しく使って、楽しくEMSと付き合っていきましょう。