やめたいのにやめられないタバコ。しかしそこを我慢しニコチンが抜けていった時、身体にはどんな変化が起こっていくのでしょうか。禁煙開始から時系列に沿って『身体に起こるプラスの効果』と『一般的な離脱症状(禁断症状)の状態』を見ていってみましょう。
禁煙開始
禁煙開始から…
『20分経過』
血圧・脈拍・体温が正常値に近い状態に戻り始める。
同時にごく軽い離脱症状(体内のニコチンが減少する事による禁断症状)も始まる。
『8時間経過』
血液中の一酸化炭素が低下。呼吸が楽になり運動能力が回復し始める。
離脱症状が増加。「どうしても吸いたい」という気持ちが強くなる。
『24時間経過』
血液中の一酸化炭素濃度が正常値に。心臓発作のリスクも低下。
このあたりから離脱症状が「苦しい時期」に突入。個人差があるものの、耐え難いほどのタバコ欲求が概ね3~7日続く。
『48時間経過』
味覚と嗅覚が正常に戻り始め、食べ物も空気も美味しくなる。
離脱症状は継続。人によってはこの「2~3日目」が最も苦しい場合が多い。
『72時間経過』
ニコチンがほぼ身体から抜けきる。
心肺機能も回復を始め、運動がだいぶ楽に。
離脱症状は徐々に低下。
『1週間経過』
睡眠の質が改善。深くしっかりと眠れるようになってくる。
離脱症状はまだ続いているものの、ピーク時に比べれば穏やか。
『2週間経過』
血液・心臓など循環機能が回復し、肺活量も増加。
肌のハリ・ツヤが良くなり、女性であれば化粧のノリも良くなる。
離脱症状はまだ無くならず、定期的に「吸いたい」という欲求は訪れる。
『1ヶ月経過~』
風邪やインフルエンザなどに対する抵抗力が増し、各種病気に罹る可能性も低下。
3ヶ月を過ぎる頃には非喫煙者と変わらない運動能力・免疫力に。
離脱症状は個人差があり、長い人では1年以上「吸いたい」という気持ちと戦う必要あり。
自力では困難。しかし可能。
一般的に『禁煙外来等に頼らず全て自力で我慢した場合、1年以上禁煙に成功する人は5%』と言われています。
現在は保険が適用されますので、無理をせず禁煙外来に通いながらタバコと決別するのが良いかもしれません。
しかしあくまでも「難しい」であって「無理」ではない。
「どこぞのヘビースモーカーが自力で禁煙に成功した・・とか聞くけど、そんなのハッタリ。完全自力で禁煙できる人なんて100人に2~3人もいないんだから」
などと得意げに書いている方もいますが、自分が平凡だからと言って他の人までそうだと決めつけないでいただきたいものです。
ちなみに私は完全自力で禁煙成功した人間です。私の相方も自力で禁煙し、二人揃ってタバコとお別れしてから数年経過しています。
もしあなたがこれから自力で禁煙を始めようと思っているなら、100人の中の数人である可能性は大いにありますし、それは誰にも否定できません。
喫煙のメリットや利点を主張する方の言い分も理解できますし、100%全ての人間が禁煙すべきだ・・・とも思いませんが、あくまで私としてはタバコとお別れして多くのメリットを感じました。
頑張りましょう。大丈夫、自分を信じれば必ず乗り切れます。