買ってきたお肉。どんな調理方法で食べるにせよ、やはり柔らかいほうが美味しく感じます。
今回はそんな「お肉を柔らかくする方法」をまとめてご紹介します。
漬け込む
最も種類が多くポピュラーなのが「何かに漬け込む」といった方法です。
肉に余計な味が付いてしまう場合が多いですが、場合によってはそれも風味として役立ったりもします。
コーラ
よく聞く方法です。
やり方はそのまま直球で「調理する前に30分ほどコーラに漬けておく」です。
コーラではなく炭酸水を使用する場合もあります。
炭酸水素ナトリウムが肉のたんぱく質を溶かす
という効果を利用している方法で、特にすね肉などの硬い部位に有効な方法です。
べたべたと甘臭い風味がついてしまうのでは・・・と心配になりますが、それほど大きく味は変わりません。
フルーツ
キウイ・パパイヤ・パイナップルなど・・酵素が多く含まれている果物を使います。
やり方は「フルーツの果汁もしくはすりおろした物に漬ける」となります。
非常に効果の高い方法で、果物に含まれるプロテアーゼというたんぱく質分解酵素がお肉の繊維を柔らかくしてくれます。
意外ですがキノコの「舞茸」にもプロテアーゼが多く含まれており、一緒に調理することでお肉を柔らかくすることができます。
タマネギ
タマネギにもお肉を柔らかくする成分が含まれています。
すりおろしたタマネギをバットなどに入れ、そこにお肉を漬け込む事で柔らかくする事ができます。タマネギはそのまま調理にも使えますので、便利な方法です。
ヨーグルト
ジップロックなどにヨーグルトを入れ、そこにお肉を入れてよく揉み、冷蔵庫で寝かせておきます。
少々時間のかかる方法で、2時間ほど漬けておく必要があります。ヨーグルトは「飲むヨーグルト」でもかまいません。
はちみつ
お肉の表面に薄くはちみつを塗る事で糖分が肉の組織にしみこみ、たんぱく質が硬くなるのを防いでくれます。
この方法は「硬いお肉を柔らかくする」というよりも「お肉を保存する際に硬くなるのを防ぐ」といった効果になります。
お肉にも甘い味が付いてしまうので、ちょっとオススメできません。。。
重曹
コーラや炭酸水に含まれていたお肉を柔らかくする成分「炭酸水素ナトリウム」ですが、家庭にある重曹はそれそのままで炭酸水素ナトリウムです。
400mlの水に「重曹小さじ1杯・塩小さじ1杯」を入れてよく混ぜ、そこにお肉を漬けておきます。
その他
「お肉そのものを柔らかくする」とはちょっとズレますが、調理時の工夫にもイロイロあります。
- 肉叩きで叩く:拷問ハンマーのような肉叩き機でお肉をガシガシ叩き、繊維を破壊して柔らかくします。叩きすぎるとペラッペラのくず肉になってしまうので注意。
- 格子状にカットを入れる:お肉の表面にうっすらと切れ目を入れ、噛みやすくします。お肉の厚さでカットの深さは変わりますが、一般的なステーキ肉でしたら2~3mmほどの深さで網の目状に切れ目を入れてあげます。
- 塩コショウは直前に:早めに塩分を振ってしまうと、肉の中の水分が出てしまい硬くなってしまいます。味付けを調理の直前することで、余計に硬くなるのを防ぐことができます。
まとめ
いくつか方法をご紹介しましたが、個人的に「漬け込む系」で最も効果が高いと感じたのは「タマネギ」でした。
ステーキなどの場合、そのまますりおろしタマネギをソースに加工できるのも利点です。
皆様もぜひ、安~いお肉を買ってきてタマネギ作戦を使ってみてください。意外にイケますよ♪