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海を見る

これまで日本では仏式と呼ばれるスタイルが一般的でしたが、ライフスタイルの多様化によってさまざまな葬儀スタイルに変わってきています。

著名人などが稀に行っていた「散骨」という方法もその1つ。現在は一般の方でも、その方式をとる方が増えてきました。

果たして法律的に大丈夫なのでしょうか?

その方法や費用、気を付ける点などをご紹介します。

散骨は違法?合法?

日本には墓地・埋葬に関する「墓埋法」という法律があり、墓地以外の場所に遺骨を埋蔵してはいけない事になっています。

これに違反すると「死体等遺棄罪」となり、3年以下の懲役刑が科せられます。

しかし法務省は散骨に関して、非公式ですが「希望者が節度をもって行う場合は、処罰の対象にしない」との見解を示しています。(2019年時点)

つまり・・・

「遺骨をそのまま、好き勝手にまき散らすのは違法」ですが、「しっかりと配慮したうえで、適切に散骨するならばOK」という事です。

どのへんまでが「節度をもって」なのかは、その人のモラルや価値観によっても変わってきますので・・・心配な方は法律関係者に相談しましょう。

散骨の方法

「散骨」といって真っ先に思い浮かぶのが「海にまく」だと思います。

先述の墓埋法では「墓地敷地以外の土中に遺骨を埋めてはいけない」となっています。「樹木葬」など、許可を受けた墓地敷地内に埋める事はできますが、個人で山や庭に埋める行為は違法です。

埋めなければ(遺骨の上に土や葉などをかけなければ)違法とはなりませんが、遺骨を撒く行為は、少なからず近隣から苦情が発生します。

実質上、最もトラブルが起きない方法が海洋散骨になります。

「では海ならばどこでも良いの?」となると、そうもいきません。

海岸や岸からの散骨は、周囲の住民や漁業関係者から快く思われません。場合によっては「精神的苦痛」や「風評被害」を理由に損害賠償を請求される恐れもあります。

方法としては「船」で沖に出て撒く・・という事になります。

散骨の費用は?個人でも可能?

散骨は専門の業者に委託して行うのが一般的です。

主に3つのスタイルがあり、それによって費用も変わってきます。

委託代行

親族は参加せず、スタッフの方に遺骨をお願いし、後ほど「証明書」や「写真」などをいただく方式です(委託業者により違います)

最も簡単かつ低予算な散骨方式になり、費用はおよそ5万円です。

合同散骨

散骨を希望する複数の遺族で、合同で散骨を行う方式です。

各遺族ごとに乗船人数は2名くらいまでの場合が多く、ある程度の希望者が集まる必要があるので、基本的に日時の指定もできません。

費用は10~15万円ほどになります。

個別散骨

遺族で船を貸し切っての散骨を行う方式です。

乗船人数はその船の大きさによって変わりますが、ある程度の親族で参加する事ができ、日時も指定できます。

費用も船の大きさによって違いますが、おおむね25~30万円ほどのようです。

委託業者を使用しない散骨

委託業者を利用せず、個人で散骨を行うことも可能です。

形としては委託での「個別散骨」に近い形になりますが、全てを自分達でやる必要性が出てきます。

遺骨をそのままドボドボ海に投棄するわけにはいきませんので、粉末状にしなければなりません。これは精神的にも苦しい作業になるので、この部分だけを請け負ってくれる業者もあります。

発生する費用は「船のチャーター料金」と「現地までの交通費」、それに花代などになります。

なお、散骨に関して特別な届け出や書類は必要ありません。(2019年1月現在)

散骨まとめ

散骨を考えている場合に大事な点をまとめると・・・

  • 委託業者にお願いするのが、安心・確実
  • 委託の場合はスタイルによって費用が違う。
  • 個人で行う場合は、しっかり節度を持って行う

・・となります。

遺族にとっては思い入れのある「故人の遺骨」ですが、関係のない第三者からすれば気持ちの良いものではありません。

大事な家族の遺骨・・という主観だけで考えてしまうと、思わぬトラブルが発生する事もあります。

現実として「散骨場の建設反対運動」や「無許可散骨業者の摘発」など・・散骨が一般化するにつれて問題も多く発生しています。

今後は法的な整備も進むと思いますが、それまでは各人が節度を持って行っていきたいですね。

私だったら・・・カリブ海に撒いてほしいなぁ・・・なんて・・・。行ったことも見たことも、カリブに思い入れすらないですけど(笑)